最近、大学生主催のイベントに参加するなどと若い人とのご縁が続いていたのですが、今度は高校生主催のイベントに参加しました。
【喜多方市の「食」の3巨頭が集結!】
1人目!
(株)おくや 代表取締役社長 松崎健太郎さん!
2人目!
(株)ほまれ酒造 代表取締役社長 唐橋裕幸さん!(TOMODACHIアラムナイ!)
3人目!
笑むすび∞代表 山田みきさん!(TOMODACHIアラムナイ!)
(株)ほまれ酒造 雲嶺庵:https://www.aizuhomare.jp/shop/unreian.html
(株)おくや:http://shop.oku-ya.com/html/company.html
笑むすび∞:https://waraimusubi.com/
TOMOツアーin会津
東京で活動されている喜多方市出身の山田みきさんと一緒に、喜多方市の社長お二人に会いに会いに行くというツアーでした。
TOMODACHIアラムナイ!は、私も詳しくは理解していないのですが、震災後に東北の高校生を対象に始まった教育プログラムの団体のようです。
参加したきっかけは突然の高校生からのメッセージ
高校生からfacebookのメッセージを受け取ったことがきっかけでこのツアーに参加することにしました。
たまたまfacebookで私を見つけた主催者の磐城高校3年生、清野大地(せいのだいち)君がメッセージをくれたのでした。
ちょうどこの時期、会津地方に行く用事があり、ゲストの3人にお会いしたいということで参加しました。
まずは「おくや」の松崎健太郎社長を訪ねました

私は不勉強のため、今まで存じ上げなかったのですが、地元では有名な方のようです。
ツアーのあと、私の地元でもある喜多方市で石屋の社長をやっている弟に、松崎社長の話をしたところ、存じ上げていました。
先日、弟嫁にもらった豆も「おくや」の豆でした。
私は別に、そこまで豆が好きなわけではないのですが「おくや」の豆なら大歓迎です。
100%手剥きの会津産ピーナッツ
ピーナッツといえば千葉県、千葉県のピーナッツで、手剥きは最高級品になるそうですが、「おくや」は100%手剥きだそうです。
会津全域15箇所の授産施設の仕事になっているそうです。
また、「おくや」では障害者雇用もしており、糖などの衣をつけるコーティングの作業では、担当の方が「おいしくなーれ」と心を込めて混ぜていることで、さらに美味しい豆菓子になっています。
農家から定額制で豆の買い取りをしている
最近、パソコンの世界では、定額制(サブスクリプション)という課金のモデルが流行っているのですが、「おくや」さんでも定額制での買い取りを実施しているそうです。
逆に、今まで相場制だったというのが私には驚きでした。
「おくや」さんはこのような形で農家の負担やリスクを減らす取り組みをされているそうです。
ラーメンのデザートにピーナッツソフト


このピーナッツソフトは美味しいのでおすすめです。
「このピーナッツソフトは東京で売れるから、東京で儲けないか」と、話を持ちかけられたこともあるそうですが、喜多方に来ないと食べられない、ラーメンのデザート、というストーリーにしたいので、そういう儲け方はしないそうです。
喜多方駅からそう遠くなく、車でも行きやすい場所にある「おくや」の店舗は地元の人で賑わっていました。
喜多方市内の塩川屋でラーメンを食べました


喜多方市のメインストリートに、塩川屋はあります。
1袋300円ぐらいする袋麺の一番星麵を開発している団体の一員であり、山田みきさんのお兄さんが経営されているラーメン店です。
ちなみに、山田みきさんもお兄さんも、私も、喜多方市塩川町出身です。
一番星麵は、袋麺が300円は高い、という先入観から私はまだ食べたことがないのですが、東京でよく会う、喜多方市役所の移住担当の20代男性と、私の弟35歳の二人がすごく美味しいと力を込めて言っていました。
塩川屋のラーメンは間違いなかったです。珍しいシジミを使った出汁で、ここでしか食べられない味だと思うので、ラーメン好きは一度行ってみてください。塩ラーメンが有名だそうです。
お店の向かいのせんべい屋さんでは、せんべい焼きが楽しめるほか、この通りはいろいろ楽しめると思います。
IWC2015チャンピオン受賞のほまれ酒造へ唐橋裕幸社長を訪ねました

会津ほまれで有名な、ほまれ酒造の社長のお話を伺いました。
IWC2015(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で、876銘柄から世界No.1に選ばれた「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」の酒蔵は喜多方市にあります。
唐橋ユミさんのご実家でもあります。
酒蔵を見学することもできます。
ワインで町が賑わっているナパ・バレー
唐橋社長は、世界に目を向けて活動されていて、ナパ・バレーについてのお話がありました。
カリフォルニアワインの産地であるナパ・バレーではぶどう畑、ワイナリー、そしてレストランと、ワインに関する産業が盛んだそうです。
私の認識では、喜多方市を日本酒でナパ・バレーのようにしたいとおっしゃっていたような気がしました。
「おくや」の松崎社長のお話を聞いたときも感じたことは、豆菓子の販売も、日本酒も、地元の農作物を加工して販売するという、地域のハブになる仕事なのかなということでした。
なので、そういう位置にいる方たちが、地元のことを考えて活動されていることがすごく心強いことだなと思いました。
職人同士、女将さん同士の仲がいい喜多方市の酒造業界
お話の中で印象的だったのが、喜多方市の酒造業界は同業者の仲がいいというお話でした。
職人同士は、五味会、女将さん同士は五美会という会があって、交流を深めているそうです。何代もそれが続いているそうです。
蔵の街として栄えた喜多方市の秘密を覗いたたような気持ちになりました。
ものづくり、という考え方
ものづくり、ということを唐橋社長はおっしゃっていていました。
私も、ホームページというものを作っているので、お酒の作り方で、「再現性がないと向上しない。再現性をできるようになって次に行ける。」とおっしゃっていたのが心に残りました。
地元の先輩の山田みきさん
今回のツアーは、高校生も頑張っていて、最後まで集客を諦めず、開催を諦めず、清野くんのおっとりした雰囲気のなかにある情熱と芯の強さには感動したのですが、やはり40代の社長二人を相手にするには若すぎたかもしれません。
それでも、彼の質問で引き出すことができた言葉もあったと思うのですが、山田みきさんは圧倒的でした。
もともと社長お二人とお知り合いということもあり、会津を理解しているみきさんだからこそというところもあり、充実したお話を聞くことができましたし、楽しいツアーになりました。
会津出身で東京で活動されているみきさん。会津という地域のいいところ、そうでないところを理解し受け入れ、東京のルールも理解して、地元のいいものを東京に伝える活動をされています。
会津から東京に出た、とくに、男性社会のルールに縛られることがない女性としての、地元との関わり方、というものの一つの理想的な形のように感じました。